Finland Trip-6(Final)

ロバニエミ　→　ヘルシンキ
首都ぶらぶら、買い物ちょこちょこ。

ロバニエミを後にして空路で首都、ヘルシンキに戻る。
行きはヴァンター空港内で電光石火のトランジットだったので
実質、初のヘルシンキになった。

もともと、オーロラ目当てで飛んだ旅だったので
この時点でオイラの目的はもうほぼ残っていない。
旅に出掛けた時は必ずする、地元食料品店巡りをしたり、
街の中をぶらぶら歩いてみた。

ヘルシンキは市街地中心部からそう遠くないところに港もあって
大型旅客船も停泊していたり、なかなかに雰囲気がある。
それしても、同じ空のはずなのに、どうしてこうも行く場所によって色が違うんだろうか？
北欧の空は、うまく表現できないけど今まで見てきたどの空とも違う色をしていた。

美術・芸術にたいしての感性が無いらしく取りあえず写真は撮ってみたものの
何の寺院だったかは完全に忘れた。

ｉｉｔｔａｌａ（ｲｲｯﾀﾗ）の工場とそこに併設されたアウトレット・ストアも行ってみた。
昔はこうやって木型を作ってガラスを成形したらしい。
型枠は炭化してしまい、何度も作り直すそうだ。

日本で買うのがアホらしくなる位、食器が安い。
デザインは好きだけど高すぎると思っていたのだが
ここで価格をみて変に納得した、日本価格が高すぎるだけだったんだ！
てなわけで、普段使えそうな食器をあれこれと物色。

あとは、頼まれていた買い物をすべく、専門店を色々と物色・・・。
これが帰りのヴァンター空港でちょっとした事件を起こすきっかけとなる。

ヴァンター空港は、フィンランド鉄道（VR)のヘルシンキ中央駅から出ている
直行バスで40分くらいのところにある。
かなり立派と評判のFin Airのエアライン・ラウンジを見てみたくて少し早めに空港に向かった。

空港に着いて直ぐにまずチェック・イン済ませ、次に税還付申請。
フィンランドの消費税は26％と高く、還付申請を行うと半分くらいが返ってくる。
街中で買い物をした商品とレシートを持って、並んで待っていたのだが・・・

オイラが申告したのはイイッタラの食器と
友人に頼まれた北欧民族の伝統的なナイフ「サーメ・プッコ」だったのだが
このプッコに審査でモノ言いがつく。
最初はフィンランド語で喋ってくるので（完全に意地悪された気がする）
何を言ってるのかまったくわからなかったが、明らかに口調は厳しい。

カタコトの英語で色々と質問をすると、返ってきたのは
「お土産でナイフを買う奴は沢山いるけど、お前はなんで10本以上ナイフを買うんだ？」
「しかもこれはお土産用じゃなくて、どちらかと言うと実用ナイフだ」

まずい、完全に何かに疑われている・・・。
手荷物としてトランクに預け入れしないで、航空便で送ってしまえば良かった思ったが時すでに遅し。
これはもう、気合で乗り切るしかないと、身振り手振りで一生懸命に説明。
最終的には、こっちが半分逆ギレ状態で、強引に通過。
フィンランド人が英語で質問したものに、日本語でケンカを売るという暴挙に出た結果
税還付申請も通過、ようやくセキュリティゲートを通過する事が出来た。

Fin Airのラウンジは噂通りのカッコよさで白・青を基調としたスッキリしたデザイン。
ソファやテーブルもとても使いやすく、道中撮影したデータを眺めながらビールを飲んでのんびり。

出発予定時刻は現地時間で17：30成田空港には10：00頃到着。
到着後すぐに都内で会議に出席しなければならなかったので
睡眠時間を逆算して、時差ボケを無理矢理回避しようとしていた。

離陸して2時間ほど経っただろうか、
特にすることもなくウトウトしていたその時だった・・・
何か機内後方が騒がしい。
どうしたのか？と思っていたら機内の明りがフッと消え暗くなる。

なんと、オーロラが出現したのだ！！
ラップランド（北極圏）に4日間も滞在して、一度も出現してくれなかったオーロラが目の前に突如として現れる。
機内が暗くなったのは、機長のちょっとしたサービスでオーロラを見やすくしてくれたのだろう。
この機会を逃してなるものかと、あの手この手でカメラに収めようとするが
三脚も無ければ、飛行機の窓越しじゃどうにも上手く撮れない。。。
頭からブランケットを被って、ISOや露光時間をあれこれ変えながら何カット撮ったか・・・

何とか「それらしい」一枚がこの写真。

結果的に目的は達成したのだが、なにか不完全燃焼(笑)
やっぱり、地上からカーテンのように揺れるオーロラを見てみたかった。

ここまでの長期休暇も、ヨーロッパも初めてだった今回の旅行
次にいつ行けるかわからないけど、機会があればまた行きたい国だった。